赤レンガの建物を後にし、この日のお昼は日本ではなかなか食べられないガチョウ料理!
でもその前にまたちょっと寄り道です。
台北州知事公邸(市長官邸藝文沙龍)
そろそろお昼ごはん。ランチのお店に向かいながらもまた日本統治時代の建物を訪ねて歩く。
台北医院から歩いて15分かからないところで見つけた!
日本統治時代は台北州知事公邸だった建物が現在は市長官邸藝文沙龍というカフェスペースも兼ねたサロンになっています。邸内はカフェや会議室として公開されていて、観光客や地元の人でにぎわっています。
カフェに入ってみたかったけど、何か食べたらお昼が食べられなくなっちゃう。とういことで建物の撮影のみです。
平屋造りで外観は瓦ぶきの屋根の木造建築だけど間取りは洋風という和洋折衷の様式。これは当時の高級官僚の邸宅にはよくあることだったそうです。
戦後は台北市長の公邸として使われていたこともあったそうですが、近年は荒れ放題だったそう。そこを台北市が修復して芸術サロンとして2000年に公開されました。
ベランダだったところは現在はカフェのテラス席。多くのお客さんでにぎわっていました。
台北州知事公邸(現在:市長官邸藝文沙龍)
住所:台北市徐州路46號
営業時間:毎週金曜日 9:00~22:00
アクセス:台大醫院駅から徒歩20分ほど
台湾総督府専売局台北第一工場 (華山 1914 文化創意園区)
昼ご飯を食べに行こうとまずは忠孝新生駅へ向かう。その道すがら、若い人でにぎわうおしゃれそうなスポットに出ました。Google Mapで見てみると「華山 1914 文化創意園区」とある。
あら?ここも日本統治時代に作られた建物じゃなかったっけ?
日本統治時代は酒造工場だった建物です。今はイベントスペースとして多くの人で賑わっています。
しゃれたピザ屋さんもあるし、和食の食堂もありました。
当時の建物がそのまま残っているところもある。
そしてこれは貴重。日本酒造酒工場時代だった時のラベルが展示されていました。このラベルは見ていて面白かった!
ラベルだけでなく当時のポスターや日本酒の瓶も飾ってあり、資料としてとても興味深い。デザインがいいんだよな。
そしてこの日は日本の東北を盛り上げるイベントが開催されていて、「秋田館」では「秋田犬に会える」イベントがやっていて、順番待ちの行列ができていました。
外の広場では提灯祭りが開催中で、ものすごい人だかり。日本人としてちょっと誇らしくなりました。
華山1914文化創意園区は観光地というより地元の人たちが集まってくる場所ですが、広々としていて散歩していて気持ちが良いです。近くに来ることがあればぜひ立ち寄ってみてくださいね。
華山 1914 文化創意園区
住所:台北市中正区八徳路一段1号
営業時間:毎週金曜日 9:00~22:00
アクセス:忠孝新生駅から徒歩3~5分
ガチョウ専門店「阿城鵝肉」
この日の昼食は日本ではめったに食べられないガチョウ肉を食べに行くことに。台北でも地元の人でいつも賑わう阿城鵝肉です。
本当にお客さんが多い。ひっきりなしに入ってきます。
日本語のメニューは置いてないので、事前に料理名は調べて行った方が良いです。注文は伝票に記入するので助かったー。金額も書いてあって明朗会計。
友人のリサーチにより頼んだのはこの3品。
最初に頼んだのは杏鮑菇香腸。エリンギ入りソーセージ。味がしっかりしていてちょっと甘みがある。噛み応えのあるソーセージでした。さすが、事前に調べただけある。
そしてガチョウ肉。「鵝肉 前半段」は300元。「前半段」の意味はわからないけど、友達が「これがいい」と言ったので頼んでみた。意外とクセが無くておいしい。
(後から調べたら、前半段はムネ肉、後半段はモモ肉らしい。)
そして言葉を失うおいしさだったのが、ガチョウ油がかかったご飯!
鵝油拌飯 小サイズ。15元
右側のゴマがかかったご飯にガチョウの油がかかっているだけなんだけど、うん。わかる。わかるよ。きっとカロリー高いだろうね。でもこれがまた絶品。
ガチョウ油ということで、ギトギトしていたり、どろっとしている油を想像していたけど、さらっとした舌ざわり。サラダ油でもなくオリーブ油でもないけど、意外なほどにさっぱりとしていておいしいのです。
ガチョウ油ってなんなんだ!?
友人は地元のスーパーでガチョウ油を買っていたよ。
そのくらいうまいです。
日本に無いものだから、言葉で例えることができない。でもとりあえずうまい。これは一度は食べていただきたい。ガチョウ油をかけてゴマをひとふり。それだけで絶品飯に。とりこになるよ。
阿城鵝肉
住所:台北市中山區吉林路105號
アクセス:MRT 行天宮駅または松江南京駅から徒歩8分
2つの駅のちょうど間にあります。
華山 1914 文化創意園区から歩いて行ったらさすがに遠かった!
台湾グルメと日本統治下の建物めぐり。まだまだ続きます。
当代芸術館と西門紅楼へ
台湾グルメとレトロな建物を訪ねる旅 旅行記
- ①朝食は雲呑撈麺と水餃子
- ②ギリシャ建築のような国立台湾博物館
- ③旧台北州庁舎、濟南教会、台北医院 赤レンガの建物を訪ねて
- ④市長官邸藝文沙龍と阿城でガチョウを食べる
- ⑤当代芸術館と西門紅楼 近藤十郎設計の2つの建物
- ⑥饒河街夜市と寧夏夜市を食べ歩き
- ⑦北門に行くなら必見!台北郵便局、国立台湾博物館鉄道部、三井物産北門倉庫
- ⑧台湾グルメ編 青島飯糰のおにぎりと松満樓の小籠包
- ⑨中華と西洋のフュージョン。洋風建築好きなら迪化街に行くべし!
- ⑩迪化街で日本統治下時代の建物を探す
- ⑪秦小姐豆漿で鹹豆漿の朝食を 最後は台湾総督府へ
初めての台湾旅で役立ちました!
グルメやマッサージなど普通の台湾旅行ならるるぶやことりっぷでも十分だけど、建物を巡る旅など自分でテーマを決めて旅するならやっぱり「地球の歩き方」が一番詳しい!今回の旅ではとてもお世話になりました。
今回の「日本統治下の建物」を探す旅は、この本無しでは成り立たなかった!
10年前の本で少し情報は古くなるものの、建物はそこに在り続けるわけで。今回は台北だけだったので、台中、台南にもぜひ行ってみたいです!
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