コロナもだいぶ落ち着いた2023年4月。毎年恒例の旧朝香の宮邸の建物公開に行ってきました。建物公開の時期だけは邸宅内の写真撮影が許可されていて、かつての宮家の内部の写真が撮影できるため、建築好きが集まります。
2023年の建物公開テーマは「Reminiscence of a House 邸宅の記憶」。2023年4月1日から6月4日の期間限定で朝香宮夫妻がお住まいだった邸宅時代を彩った家具や調度品、着物なども展示されています。
[outline]旧朝香宮邸へ
東京メトロの白金台駅とJR目黒駅の間にある東京都庭園美術館。 かつては朝香宮家の邸宅でした。当主である鳩彦王はパリで2年半生活したのちにこの邸宅を建設。当時フランスを中心にヨーロッパで流行していたアール・デコ様式がふんだんに取り入れられて[…]

旧朝香宮は当時のフランスで流行したアール・デコのデザインを取り入れた宮家の邸宅。戦後は吉田茂首相官邸や迎賓館としても使われました。暖房器具を囲むラジエーターカバーから排水溝の蓋に至るまで、何もかもが素敵なんです!
- 『邸宅の記憶』
- 第一応接室
第一応接室はいつも窓のカーテンが閉まっていて暗く、暗すぎて写りが悪かったので掲載しなかったのだけど、今年はカーテンが開いていて明るかったので室内の撮影ができました。
「応接室」とはあるものの、その広さからお付きの人の待合室的なスペースだったんじゃないかな?と考えてみる。
- 旧事務室
- 現在は「ウェルカムルーム」になっている
ウェルカムルームは小さな子供向けのおもちゃがあったり、雑談ルームとして使われている部屋で、かつては事務室でした。
朝香宮邸のお付きだった事務官などがここで仕事をしていたのであろうか。
コロナ期は閉められていました。宮様たちが過ごしていたスペースとは違っていたって内装はシンプル。改装もされているので当時の面影はあまりないですね。
コロナ期は特に展示がなかった大広間には、朝香宮允子さま所有の小袖が展示されていました。この小袖は初めて見た!

千賀子さまのバックグラウンドも調べたくなる!

こちらのペンギンは朝香宮家所蔵のもので、ロイヤルコペンハーゲン製。年代でいうと1902年のものだそうです。かわいい。

朝香宮允子妃殿下の居間のバルコニータイルはとてもおしゃれ。当時人気だった泰山製陶所製品が使われていました。残念ながら現在はもう入手困難なので、修復時には当時の素材で再現して作られたそうです。その復元したタイルが展示されています。

コロナ期は「触って共有」することができなかったので、このような体感型の展示が再開したのは嬉しい。
>>久々の公開 ウィンターガーデンへ
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