夏休みを東京を出ずに楽しむ企画。「憧れの山の上ホテル1泊編」の続きです。
宿泊するデラックス・ダブルルームを隅々までチェックした後は館内探検とおやつのスイーツ調達です!
山の上ホテルはカフェがある地下1階、客室がある1階から5階まではエレベーターがあるのだけど、あえて階段を使うべし!
山の上ホテル名物 芸術的な螺旋階段
エントランスを入るとすぐにある階段はどこから撮っても絵になるのです。
写真ではよくわからないですが、この階段は長いドレスであったり着物であったとしても段差がさほど高くないので登りやすい。現在の建築基準法では蹴上(一段の高さ)がは23cm以内と定められていますが、それより低い18㎝しかない。
蹴上が低いということはそれだけ段数が増えて登るのが大変になるわけで。そうならないように各階の天井の高さを蹴上×段数で決めたという。それに合わせて椅子や机の調度品も設計する。当時の日本人の身長からしても高い天井にする必要にないわけで。使う人のことを考えた設計。さすがヴォーリズイズム!
5階天井の裏にはステンドグラスがはめ込まれていて、これを下から眺めるのが良い!
ただ、1階や地下一階はホテルのスタッフさんが常にいるので宿泊しないと写真は撮りにくいのだよ。今回泊まったのはこの階段を撮影したかったというのが一番の理由かもしれない。
赤い絨毯と階段の裏の白さのコントラストがすごくいいんです!手すりの黒御影石と金の真鍮の手すりの色もアクセントになっている!
階段の広さは上階に行くほど広がっているようには体感では思えないのだけど、こんなにきれいなバランスでぐるぐるしているように見えるということは、絶妙な配分で階段の作りをずらしているのかな?
そして館内の階段と廊下の下をめぐらしているこのタイルもアクセントになっていていいなぁ。
いろんな角度で撮ってみましたが、乗り出してカメラを差し出して撮影するのが難しい。そしてライティングはもっと難しい。こういう微妙な光加減でもドラマチックに撮影できるようになりたい!
廊下の上を飾るタイル、下を飾るタイルともに青の色がきれいなんだよな。
階段の壁にある階数の数字のデザインは、竣工時のエレベーターの文字から復元されたもので、階によって色味も異なり、これまたおしゃれ。
階段の装飾は2階から5階は赤と白が基調なのだけど、1階と地下1階はまた異なっている。
2階から5階の客室までの階段は全部赤いカーペットで埋め尽くされているのだけど、1階より下はむき出しになっている。側面の意匠がこれまた素敵。
これもまた当時の建築図面が残っていてその模様も原寸大で記載されていたそうです。
そして他の階も廊下の部分だけちょっと探検。
3階の階段のすぐのところにこんなコーナーがありました。奥の配電盤みたいなボックスには客室番号が並んでいる。「煙感知」「サービスコール」とランプがつくのかな?かつてはここにスタッフが常駐していて御用聞きとかしていたのかなぁ。などと想像しながら歩く。
お!?これはもしかして!?
2019年の改修前の山の上ホテルでは、一番上に1室だけ601号室がありました。正面玄関から見た時にギザギザの山になっている部分で、5階から専用の階段を上っていきます。
モーツアルトの音楽が聴けるオーディオ設備があり、通称「モーツアルトルーム」と呼ばれていました。
おそらくここから上がるんだと思うけど、今も泊まれるのかな???
山の上ホテルの「食」を満喫する 朝食はルームサービスで
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