江戸時代の商家の雰囲気が残る菊屋家住宅。
書院の奥にはなんとトイレが!
そうそう。昔の日本家屋って縁側の通路の先の家の一番奥深いところにトイレがあったっけ。
ワタシの祖母の家もかつてはそうでした。
ちゃんと大小別にあり、風呂場まであったですわよ。
一見、違和感はないんだけど、町屋に数寄屋風の座敷を取り入れたのは当時は最先端だったようです。
菊屋家は幕末から明治初期にかけて醤油の醸造をしていたそうです。
左はその時の看板。年季が入ってるなぁ。
右は電話ボックス!おぉ。朝ドラに出てきそうだ!
家の中にこんなのがあったのか!?
左上: みせ 帳場の雰囲気が良く出てる。
左下: 土間 「水弾器」と呼ばれる自家用消防ポンプもある!
右: 仏間 右側の観音開きの扉は仏壇が入ったのかしら?
主人がいる部屋や偉い人をお迎えするための畳の部屋から床板が張ってあった従業員が仕事をする部屋に来て、ここから先は床板すら張っていない。
台所、さらにその先には醤油や味噌を作っていた釜場が続きます。
釜場は城下で火事があったときなどには炊き出し場として使われたそうです。
ここから先は通常は非公開のエリア。
こちらもまた素敵なお庭♪
書院のお庭は書院から眺めるために作られた庭って感じだったけど、こちらは敷地の半分近くを占める庭。広い!!!
昭和の時代に作られた新座敷。
建物の中に入ることはできないけれど、ここから座ってお庭を眺めてみたいなぁ。
蔵の中も見学コースになっていて、中には水墨画や萩焼の器が展示されていました。
通りに面したところにあった門。
「忍び返し」みたいな細工が屋根の上にのっていたんだけど、この門は解説がありませんでした。
上にのってるトゲトゲといい、立派な門構えといい、なんなんだろう。菊屋家のミステリーだな。
●菊屋家住宅 山口県萩市呉服町1-1
Tel: 0838-25-8282
営業時間: 8:30~17:30(入館は17:15まで) 12/31休館 (1/1は10:00より開館)
菊屋家住宅をあとにし、城下町散策に戻ることに。
毛利のお殿様が参勤交代で通る御成道をはさんで菊屋家住宅のお向かいにあるお屋敷が。
旧久保田家住宅。江戸時代後期に建てられたお屋敷。
御成道にあるだけあって、これまた大きなお屋敷なのだ。門もとっても立派。
旧久保田家は呉服商・酒造業を営んでいたそうな。
時間がなくて中に入ることはできなかったけれど、見学してみたかったな。
<木戸孝允宅編へ続く>
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