タイからカンボジアへ ~ アンコール遺跡群の見どころ
どこかに旅に行こうかなぁ。と思っていたときに友達から誘われたアンコールワット。
それまでまったく知らなかったんだけど、最近興味が出てきた「ヒンズー教」×「遺跡」の組み合わせに、どんどんひき込まれていきました。
日本からの直行便は少ないので、タイ経由、ベトナム経由と迷ったんだけど、まだ行ったことがないタイ経由で行くことに。
タイも面白かったけど、カンボジアの遺跡は別格。
3日間でいろいろまわってとっても楽しかったです!
アンコールワット遺跡群は、ヒンズー教と仏教と、王様が信仰を変えるたびに宗教戦争が勃発し、せっかく作られた仏像やレリーフはことごとく破壊されたり、レリーフは一部を残して仏教に変えられてしまったりしています。
あー。もったいなぁと思いつつ、残っているレリーフはとても美しく残っていて、遺跡好きだけでなく、美術が好きな人にもとってもおススメです。
※タイ編はこれからアップします。
※カンボジア編はとりあえず、写真だけUP。各写真のコメントと説明はこれから作ります。
3日間で周ったところリスト
1日目 | プリア・カン → ニャック・ポアン → タ・ソム → プレ・ループ → クメール風中華「PHO PHO」で昼食 → アンコール・ワット → アプサラダンスショーを見ながら「アンコール・モンディアル」で夕食 |
2日目 | バ ンテアイ・スレイ → スラ・スラン → 「レスカル・デ・アート&デ・サンス」で昼食 → バンテアイ・クデイ → タ・プローム → タ・ケウ(概観 のみ) → 勝利の門 → アンコール・トム(象のテラス、らい王のテラス、王宮、バイヨン) → バイヨンIでスバエクを見ながら夕食 → 日本人オー ナーのお店 |
3日目 | アンコールワットの夜明け → ベンメリア → ロリュオス遺跡群(ロレイ、プリア・コー、バコン) → ニュー・バイヨンで昼食 → オールドマーケット |
ヒンズー教神話の神様とそのお使いたち
バリ島に行った時にヒンズー教の世界にふれ、愛も嫉妬も欲もあるヒンズー教の神様達を面白いと思い、それから興味が出てきました。そんなヒンズー教の神様と神獣達をちょっとご紹介。
ヒンズー教の3大主神をそろえたかったんだけど、レリーフに残ってていて一番きれいな「ブラフマー神」は、クバール・スピアンにあって、そこには今回は行けませんでした。ブラフマー神以外にもいろんな神様もいて、今度行くときにはちゃんと説明も覚えて帰ってきたいです。
シヴァ神 ヒンズー教3大主神のひとつ。仏教では「大黒天」。レリーフ内の「リンガ(男性器)はシヴァ神を表す。「破壊の王」として知られるが、「破壊と再生」を意味する。 |
ヴィシュヌ神 ヒンズー教3大主神のひとつで「宇宙の維持や救済の神。腕が4本あり、神鳥である「ガルーダ」に乗っている。 |
ガルーダ 金色の羽を持つ神鳥。頭、くちばし、翼、爪は鷲、体は人間。「ナーガ」が敵で、写真では「ナーガ」を踏みつけている。 |
シンハ サンスクリット語で「ライオン」を意味する「シンハ」。日本の狛犬のように2つセットで寺院の入口付近にいます。後ろ姿が超プリティでお気に入り♪ |
マカラに支えられたシンハ マカラがシンハの足元を噛んでいるように見えるけど支えているのです。 「マカラ」は呪術的な力を持つ海獣。 |
ナーガ 竜王、水の精ともいわれる蛇神。5つまたは7つの首と蛇の尾、人間の顔を持つ。毎年脱皮することから「不死」の象徴とされ、民間信仰の対象になっている。 |
アンコールワットのまわりかた その1 気候、服装など
とにかく暑いです!
最近はリゾートホテルも建ち始めましたが、アンコールワットを訪れる旅行者の多くは「遺跡観光」が目的。よほどのことがない限り、リゾートワンピを着て日中、出歩くことは少ないでしょう。
夜のディナー用に一着持っておくのはよいけれど、遺跡めぐりはスカート厳禁。
「足を出して露出が多いから」ということ以上に、スカートで遺跡の急階段を上り下りするのは大変なのです。
実際に旅して思った「遺跡巡りに必要な服装」というと・・・
・足にフィットするジーンズは逆に動きにくい
汗で張り付いて急な階段を登り下りするのは一苦労。七部丈のカーゴパンツなどが
おすすめ。本当はジャージ素材が一番動きやすいと思うんだけど、神様に失礼
だからな・・・。
・Tシャツなど、着替えは多めに。
アンコールワットは日中、日差しがものすごく強いため、日本からツアーを手配すると
現地ではお昼を食べたあとは2時間くらい、ホテルに戻って休憩をとるのが
一般的。ここで昼寝をするなど体を休めないと、一日観光し続けるのはキツい・・・。
冷房のきいたホテルでの休憩後に着替えて外に出ると、すっきりできます。
・ベンメリアなど郊外の遺跡を訪ねるなら、スニーカー必須!
滑りやすい苔の生えた石づたいに降りていくこともあります。でも、滑りやすいからといって
靴底は遺跡を傷つけない素材のものを選んでくださいな。
軽いハイキング用の登山靴がおすすめです。
アンコールワットのまわりかた その2 おすすめの季節
雨季はとにかく雨が降ります。
スコールのようにすぐあがるときもあれば、そのまま降り続くことも。
アンコールワットの夜明け、プノンバケンからの夕暮れを見たいなら、乾季に行ったほうがよいです。
ワタシは両方とも、見ることができませんでした・・・。
ガイドさんのおすすめは、乾季の「11~3月頃」。
日中の気温は25度くらいで、朝は意外と涼しいそうです。
ちなみに雨季の気温は35~40度!日本の真夏日が連日続き、それよりもさらに暑く感じます。
息をすると熱風が入ってくる。
一番おすすめなのは、春分の日、秋分の日。
この日はアンコールワットの第三回廊の祠堂の真上から陽が昇るそうです。
アンコールワットのまわりかた その3 持って行ったほうが良い物
・操作が簡単なデジカメ
ガイド付きで旅行する場合、現地ガイドは国家試験にあたる試験を受かって活動するガイドさんが大半。ガイドのスキルは高めで、常にいろんなことを勉強している姿には関心されられます。
写真映えするスポットについてもプロ。アンコールワットの遺跡群は、やっと国として保存するという意識に芽生えたくらいなので、かなり奥の瓦礫の積み上 がったところまで入っていけるところが多いため(たぶん、これからいろいろ制限されるようになると思うんだけど。)、「そこの奥に入って撮ると、面白い写 真が撮れるよ。」とか「ここが写真スポットだよ。」と教えてくれて、自らカメラマンをやってくれます。遺跡を撮ろう!とはりきって操作の難しいカメラを 持って行ってしまうと、ガイドさんに預けた時に撮影が失敗してしまう可能性もあるので、操作が簡単なカメラがグループにつき1台あると大助かりです!
・ペットボトル入れ
とにかく水はどこへ行くにも必需品。遺跡観光中に水を買うと、氷を詰めたクーラーボックスから買うことが多いのだけど、いちいちタオルで拭っているとタオルが濡れちゃう。
100円ショップで売っているようなペットボトル入れならかさばらないし、
少しの間は冷たいままでキープできます。
・ポカリスエット、アクエリアスの粉末
日本の猛暑を超える暑さが続く雨季は、一番怖いのが熱中症と脱水症状。
暑さでダウンしそうな時は、水だけ飲んでちゃダメなのです!
スポーツドリンクが一番。ホテルに置いてあるペットボトルの水で溶かして飲むと、暑さでやられてダウンした時に復活するのが早くなります。
空港の手荷物検査で今後、ひっかかる可能性はあるかもしれないけど(ワタシの時はとりあえず大丈夫でした。)、あると安心。
でも、「暑くてダウン」を通りこして「体調が悪い」と感じたら、迷わず病院へ!
・IDカード入れ
アンコールワットの遺跡巡りには、遺跡入場券(共通券)が必要。日本からのツアーでは費用に含まれている場合がほとんどだけど、写真だけは必要。ガイドさんが料金を払っている間に写真を撮影します。
左が3日間共通券、右は急に行くことになったベンメリアだけのチケット。
この共通券はアンコールワット遺跡群に入るゲートで必ず提示を求められます。
もちろん遺跡に入る時も必ずチェック。けっこう厳しくて、必ずひとりずつ提示しないと止められます。
ジーンズのポケットに入れているとぐちゃぐちゃになっているので、首からかけるIDカード入れや、ディズニーランドのパスポート入れのようなものがあったら便利。
1日券、3日券、7日券がありました。
・洗濯できる素材の着替え、携帯用洗剤&簡易物干し
とにかく汗をかきます! お昼休みにホテルに戻ってくると絶対着替えたくなります!
そんなことを想定して着替えやタオルを持っていくと荷物が多くて大変。
少なめにして現地で洗濯しちゃいましょう。東急ハンズや空港のトラベルグッズコーナーで売っています。Tシャツ一枚干せるくらいの大きさで、洗濯ばさみが ついている物干しを愛用しているんだけど、Tシャツも干せるし、ハンカチとかビーチリゾートなら水着も吊るせるので便利。イロイロ探してみましょう~。
・日傘(雨天兼用)
雨天兼用というけれど、さすがに雨のときには使えないだろうなぁ。と、あまり信頼していなかったのですが、カンカン照りの日よけにも、かなり強いスコールでも使えました。
日本の技術ってすごい!
日除け用、スコール対策と2本の傘を持つよりは、雨天兼用の傘を1本を持ち歩いたほうが絶対便利。
特に雨期のときには必須です!
アンコールワットのまわりかた その4 ガイドさん必須です!
アンコールワットの遺跡群は入場チェックがとても厳しい。
最初に遺跡群に入る時には顔写真を撮影して入場パスを作ります。
それを常に携帯して入場の際には係員に見せないとならない。
そして、遺跡に入場するにはガイドが一緒についていないと入場できないのです!
ガイドさんは遺跡のことから歴史、各国の言葉にいたるまで勉強していて、資格試験にパスしないとガイドにはなれないそうで、ワタシが行った時は、人気のある外国語として「日本語と韓国語」をあげていました。
その時は「韓国語を勉強中」と言っていましたが、自分では「日本人のほうが好き」と言っていました♪
いろんな国の現地ガイドと会ってきましたが、たいてい「フリーの時に案内や送迎してあげるから、会社に内緒でこっちに連絡して。」と営業を受けるのですが(笑)、カンボジアのガイドは一番「職業としてのガイド」という堅いイメージを受けました。
国家として観光産業に力を入れているんだろうなぁと思いました。
そしてガイドさんが必要な理由のもうひとつ。
まだまだカンボジアの郊外では地雷が埋まっていること。
ベン・メリアに行った時だけど、観光客がいる20m先には「地雷が埋まっています」看板が・・・。
ガイドさんがガイドの勉強のためにベン・メリアを訪れた時には、地雷が爆発する音を聞いたと言います。
遺跡は制限区域を設けているところは少なく、とどこまででも入っていけます。
制限区域が多いのはアンコールワット寺院とバイヨンくらいでした。
ベン・メリアなんて入りたい放題!
でも、むやみに入って行くと危ない!
アンコールワットでは「ガイドさんの言うことが絶対」なのです!
もし、個人旅行で行く場合は、事前にガイドの必要の有無を必ずチェックするか、現地で案内してくれる人つけてください。
まだまだある!カンボジアおススメスポット
カンボジアの遺跡って「アンコールワット寺院」だけではありません!
「アンコールワット遺跡群」と総称して呼ぶことが多いですが、無数にあり、とても4~5日ではまわりきれない!
今回行けなかったところでぜひとも行ってみたいところはココだ!
・プノン・バケン
プノン・バケン山頂にあるピラミッド型の寺院。
ここから見るアンコールワットの夕暮れが本当にきれいなんだそうです。
行く予定だったんだけど、スコールが激しくて登れませんでした…。雨季は嫌いだ!
・トムマノン
ここに行くツアーを見たことがない! デヴァターのレリーフはアンコールワット屈指の美しさと言われているそうな。
ガイドブックで見たけれど、本当に美しい。
・バプーオン
アンコールトムの中にあるんだけど、このときは修復中で中には入れず。
歴代いの王の菩提寺で、あのバイヨンよりもかつては大きかったそうです。
修復が終わったらぜひ行きたい!
・クバール・スピアン
クメール王朝歴代の王たちの聖地。シェムリアップから1時間30くらいのドライブ、そこからさらに40分の山中ハイキング。
しかも乾期じゃないと川の中の遺跡を見るのは難しいという難所。
でも行った人によると、一番印象に残ったそうです。
カンボジア ミニ写真館
カンボジアでお土産が購入できるところってあまりないんです。
そんな中でもおすすめは、アンコールワットに向かう通り沿いにある「マダムサチコのアンコールクッキー」。
お店にあったNewsWeekの記事によると、観光ガイドとして働いていたサチコさん。
日本人観光客から「お土産を買いたいのに、買って帰るものがない」と言われて困ったことがきっかけで、日本人向けのお土産を作れば絶対売れる!と確信して、この地でクッキーを焼はじめたそうです。
今ではお店の中ではクッキーのほかにお茶やハーブティ、砂糖なども売っていて、お土産ではなく、自分のために買って帰りたいものもたっくさん!
すごいなぁ。と思ったのは、単にお金儲けではなく、地元の女性に働く場所を提供したい、という思いもあったそうです。
その思いを反映してか、お店の従業員の女性たちは、すごく丁寧に接客してくれます。
はにかみながら試食サンプルを差し出してくれる姿。なんか、すごく好感がもてます♪
「マダムサチコのアンコールクッキー」で売っている「アンコールクッキー」。 中をあけるとクッキーがアンコールワットの形をしていて、お土産にぴったり!もちろん、おいしいですよ。 10枚、20枚、30枚入りがありました。アンコールクッキー(10枚入り) $5 |
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こちらも「マダム・サチコ」から。「胡椒」です。香りがとっても豊か。 カンボジアって胡椒がとても有名。 これはパウダー状の胡椒だけど、粒も挽いたコショウも両方ありました。胡椒(きんちゃく袋入り・挽)1袋 $4 |
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これも「マダムサチコ」から。「椰子砂糖(パームシュガー)」です。ミネラルたっぷりの天然の砂糖で、すっきりとほんのりした甘さ。茶色い砂糖で、黒砂糖に近いかな。これ、めちゃめちゃうまいです! かなり贅沢に紅茶やコーヒーを入れるときに使いました。 同じケースで売っている椰子砂糖クッキーもあったんだけど、それも試食したらとーってもおいしかったです♪椰子砂糖 20g×4個 $5 |
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「カンボジア・ティータイム」というお店の「ノム・トム・ムーン」。 カンボジアに古くから伝わる焼き菓子。「ノム」はクメール語で「お菓子」、「トム」は「筒」、「ムーン」は「しっかり」の意味。 いろいろなところで売っていたけど、空港にも売っていたので、最後の最後、お土産に迷ったらこれはいい! 残念ながら崩れやすいんだけど、甘すぎず、日本人も好きな味。ちょっと多めに買って、崩れていないのを会社のお土産にしました♪ |
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空港で買ったお土産のコショウ。粒状もパウダーも両方ありました。 ツアーで参加していればお土産屋さんに案内してもらえるけれど、空港より安かったから、先に買っておけばよかったなぁ。 お値段は忘れてしまいました。 胡椒はカンボジアの名産で、小分けにして売っていることが多いので、お土産にぴったりです。 |
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オールドマーケットにある「アンコール・キャンドルズ」で買ったシンハ像のキャンドル。 今回、シンハは一番気に入ったので(後ろ姿のお尻がプリティなの♪)、即買い。 オールドマーケットで像らしきものはたくさん売ってたけど、キャンドルというのがおしゃれ!後ろのかご編みの箱に入れてくれました。 |
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オールドマーケットで購入したマグネット。 アンコールワットの建物がででーんと描かれています。 旅行先でマグネットを買って集めるのが趣味。マグネットなら世界各国、どこでも売っているからね~。 |
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上の「アンコールワット」のマグネットと一緒に買ったマグネット。レリーフに描かれているデヴァターのマグネットがどうしても欲しかったんだけど、オールドマーケットではあまり売っていなくて、何軒も廻って探しました。 「2個買うからちょっとまけて。」と交渉してちょっとだけ安くしてもらいました。こういうマーケットではガイドブックを見ると必ず「値段交渉を楽しもう」と書いてあるけど、ワタシは苦手です・・・。でも、何事も経験。経験。 |
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