1/25~26にかけて香川県の高松周辺の城めぐりに行ってきました。
「引田の城下町は建物好きにはたまらんよ。」と聞き、軽く散策したのが引田城のおひざ元の城下町。こじんまりとしていますが江戸の情緒がある町でした。
香川県最東端!?讃岐屋でセルフうどん
香川県の最東端にあるんじゃないか!?というくらい端っこにある「讃岐屋」さん。お仲間さんおすすめのうどん屋さんですが、これがまたうまかった!
お店の入口にある大きな水車が目印。香川県ではおなじみのセルフサービス式のうどん屋さんです。レジでうどんを注文し、好きな天ぷらをのっけてお惣菜をとってお会計。到着したのはお昼ちょっと前ですが、しばらくたつと行列を作るほどのお客さんが集まっていました。
温泉卵のぶっかけうどんにお揚げをトッピング。さらにイカとさつまいもの天ぷらを注文しました。
1年ぶりに食べた讃岐うどんはつるつるでシコシコ。本当においしかった。行列をつくるだけあるね。
帰りに空港で讃岐うどんを食べ納めしたのですが、同じぶっかけうどんでも全く違う。
お店の裏はすぐ瀬戸内海の海!海を眺めながらうどんが食べられる「露天コーナー」もあるんです。さすがに1月末だと寒かったので店内でいただきましたが、潮風を感じながらのうどんもいいですなぁ。
うどんや 讃岐屋
住所:香川県東かがわ市坂元236-1
アクセス・行き方:国道11号線沿い 県内最東端
電話番号:0879-33-6883
営業時間:9:30~18:30
定休日:12/31、第2木曜日、第4木曜日
駐車場:あり
讃州井筒屋敷で観光情報を集める
この日のメインは引田城だったのですがその前に時間があったので引田の城下町を散策することに。つばさ交流センターに車を停めて八坂神社の脇を通り散策開始。
讃州井筒屋敷は江戸時代から続いていた酒や醤油をつくっていた商家の建物を改築した観光案内所&体験施設。食事処や地元の特産物も売っています。
旧井筒屋(旧佐野邸)だったというお屋敷はとても大きくて広い!
住まいだった母屋のほかに一之蔵から五之蔵まで5つも蔵がある!さらに敷地内に2つも井戸があるという。
一之蔵は引田鰤(ブリ)がいただける食事処、ニ之蔵は休憩所、三之蔵は体験施設、与之蔵はイベントスペース、五之蔵は5つのスペースにわかれていてショップや飲食店が出ています。
手前が二之蔵、奥の白い建物が三之蔵。三之蔵では和三盆の型抜き体験ができるんです。そうそう。讃岐は和三盆で有名でした。和三盆型抜き体験、やってみたかった
続日本100名城になった引田城のスタンプは母屋の中にあります。母屋の中は有料で、江戸から明治にかけて建てられた建物のお座敷と庭園が見学できます。
引田の町を散策するならまず讃州井筒屋敷に立ち寄って、観光マップやパンフレットなどゲットしてから出かけましょう。特に「引田まち歩きマップ」は詳しかったです。
讃州井筒屋敷
住所:香川県東かがわ市引田2163
アクセス・行き方:引田ICより車で約10分
電話番号:0879-23-8550
営業時間:10:00~16:00
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)
料金:無料(母屋は有料)
駐車場:第1駐車場14台、第2駐車場約100台
旧引田郵便局 カフェヌーベルポスト
和風な建築物が多いこの周辺でちょっと目立っている洋風建築があります。国の登録有形文化財にもなっている旧引田郵便局。現在は「カフェヌーベルポスト」として使われていますが、私が行った時は残念ながらお休み。
正面の「局便郵田引」の文字の配列がレトロでいい!看板なのかと思ったらガラスらしいです。裏側から見てみたかった。
昭和7年に建てられて52年まで使われていたという郵便局の建物は、八角形の窓がおしゃれなんです。
「カフェ ヌーベルポスト」と「KEY COFFEE」の看板もレトロな雰囲気。
ちなみに「旧引田郵便局」ではなく「引田郵便局」もあり、こちらは現役の郵便局。まちがえてこちらにいってしまいました。Google mapで場所を探すときには「ヌーベルポスト」で検索してね。
日下家
旧引田郵便局の向かいに大きな長屋門。
こちらは江戸時代に庄屋を務めた日下家の住宅。国の登録有形文化財です。中に入ることはできませんが、長屋門の奥には母屋があり、それらの建物を囲む土塀も残っています。調べたところ、母屋には格式高い式台(いわゆる玄関)が備わっていて、内部には勘定場や女中部屋もあるそうな。
現役でこういった建物が残っているというところがすごいぞ。引田。
かめびし屋
異なる素敵な建物。かめびし屋さんは創業1753年の醤油屋さん。「かめびし醤油」として引田のランドマークになっている赤い建物が目印です。
案内板によると「岡田家」だそうで、ご先祖様は生駒家の家臣であった西山丹後という人だそうです。
こちらも登録有形文化財なのですが、大きな商家だったこともあって登録されている建物の桁が違う。その数なんと18棟!
引いて撮影しようとしても建物がフレーム内に入らん。
古い蔵には230種類もの酵母菌が住んでいるそうです。(「住んで」という表現がツボ。)
その酵母たちがおいしい醤油を作る手助けをしてくれる。
醤油やお酒などの醸造蔵の酵母菌は生きているものなので、こういった蔵の立て替えは難しいんですよね。
お醤油を作っている作業場は見学できませんが、かめびし屋で作っているお醤油を売店で買えます。醤油を試飲(?)させていただきましたが、ゆずポン酢しょうゆが美味でございました。ふりかけるだけで簡単に味付けができちゃうソイソルトなんてのもあって、お土産におすすめです。
お食事処「かめびし茶屋」もあり、時間が無くて立ち寄れませんでしたが醤油屋で食べるしょうゆうどん。うーん。魅力的です。
かめびし屋は事前に予約すれば醤油蔵の見学もできます。そしてなんと、My醤油もつくれちゃう!
ワタクシはMyビールを仕込んだことがあるのですが、自分で作るととても愛着がわいておいしかったです。醤油もおいしいに違いない!
そして引田に泊まるならおすすめの宿はこちら!
かめびし屋の前にはまるっと一棟貸ししてくれる宿泊施設「かめびし邸」がありました。
100年前の町屋をリノベーションしたゲストハウス。外観はとても古いの、まさか泊まれるとは思わなかった。内部はとてもきれいなようです。4名までは20,000円ということなので、家族旅行や引田城へ行く際に仲間と泊まるのによいですね。なんと朝食が無料で付くそうです!次に引田に行くなら、建物好きとしてはぜひここに泊まりたい・・・。
江戸時代の生活の名残が残る引田の町
引田の町で目立つのは井筒屋敷やかめびし屋ですが、探検してみるといろいろと面白いものが見つかります。
片蔵通りの民家にある「馬どめ環」は江戸時代末期のものという。飼っている馬は馬屋が敷地内にあっただろうから、訪ねてくる人がいたらここに馬をつないだのであろうか。
こちらも江戸時代末期の商家の建物という松村家住宅。ご先祖様は江戸時代中期に魚の卸売り業を営んでいて「多嶋屋」という屋号だったそうです。この建物はその四代目が分家して営んだ薬屋さんだそう。そしてこちらも登録有形文化財。
商家が並ぶ城下町から赤い御幸橋を渡り、引田城方面へしばらく歩くと見えるのが誉田八幡神社(ほんだはちまんじんじゃ)。
誉田八幡神社前にあるオブジェ。ではなくて、これはサトウキビをひいた臼だそうな。
引田は高品質の砂糖「讃岐和三盆」の名産地。砂糖の原料であるサトウキビは沖縄じゃないと育たないんじゃないか!?と考えがちだけど、実は香川や徳島でもサトウキビは収穫されているそうです。
古くは江戸時代に8代将軍であった徳川吉宗が享保の改革のときに砂糖の生産を奨励し、高松藩では財政確保を目的として生産に励んだそうな。
という経緯もあり、この鳥居のそばにある狛犬の台座には砂糖を表す「糖沙」と刻まれていたりします。
誉田八幡神社の境内の裏の道を降りて引田城へ向かいました。わざわざ階段を上って神社をまわっていくこともないのだけど、ぜひ参拝してから引田城へ向かってくださいな。
その昔、天正11年に焼失した引田城が天正13年に再建されたときに祝いの槍踊りを奉納した神社なんだそうです。
引田城
そして引田に来るなら欠かせないのが引田城!続日本百名城に選定されているお城です。
讃岐初の総石垣の城ということで、今もながーい石垣が残っています。これは圧巻。ぜひ見ていただきたい。
お姫様が身支度を整えたという化粧池は人工池で、そのまわりにも石垣が残る。
近くには翼山温泉もあり、高松観光と合わせてゆっくりまわりたい町です。
引田城については「お城に恋して」からどうぞ!
引田城 野面積みの高石垣にため息。~讃岐の城めぐり2020 (1)
引田城 大手道を探して登ってみた ~讃岐の城めぐり2020 (2)
引田の城下町についてはこれにて終了。
香川県は高松も丸亀もおすすめです。うどんはもちろん、穴子や骨付き鳥も最高ですよ
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