東華菜館の2階は小さめの個室が連なっています。
2階
個室が多く、扉には番号がふられているので迷子にならなくていいねぇ。と思ってよく見たら、ドアの扉にはまた八芒星が刻まれている!
2階の大通り側の部屋の入口は、3階のようにアーチ状になっているのだけれど、木の装飾が微妙にガタガタしていて面白い。
入口から入ると別世界が広がっていた!
エキゾチックさ全開の個室!
すごいぞ!イスラムっぽさがより高まった!
壁にも飾りのような装飾があり、色はおさえめだけど、天井のデザインもおしゃれだ~。
奥にあるステンドグラスのようなものが飾られている棚は作り付けなんじゃないかな。その下にあるサイドボードのような棚は別に作ってあるかと思ったんだけど、ひとつの家具になっているみたい。そしてサイドボードに至るまで八芒星がちりばめられている!
東華菜館の部屋の中で一番好きかもしれない。祭壇のような神々しさまで感じる。
ランチ女子会をこの部屋で開催したら、参加者全員、確実にテンション上がるな!
鴨川に面したお部屋も天井は同じような装飾だけど調度品の色味もデザインも抑えられていてシンプル。
今回の館内見学会ランチ営業が始まる前の時間まで、ゆっくり見ていたら時間が足りずにこれで終了だったのだけど、2階には図面にはあと3部屋あるようです。次の機会はぜひ2階のまだ見ぬ個室を予約してお食事したい!
3階 中宴会場でランチ
お昼になったので3階に戻り、まだ見学していなかった中宴会場でランチです。
これまた入ったとたんに「素敵」と思わず声に出してしまう。
人が写ってしまうので写真はあまり撮れなかったのだけど、またもや天井には「マスキングテープ」にしたいデザインが!
このお部屋は格式の高い部屋だそうで、天井にはタツノオトシゴが!
タツノオトシゴは12支の「辰(龍)」にも連想される。龍は12の干支の動物の中で唯一の空想上の生き物で、中国ではかつての王朝時代は「皇帝」の象徴でした。タツノオトシゴ自体は食べるものではないけれど、魚やタコに混ぜてさりげなく忍ばせることでアジアの高貴な象徴「龍」を使いたかったのかな。なんて思いを馳せてしまうのです。
エビのように見えるけど、タツノオトシゴですっ!
このお部屋が他と異なる理由としてもうひとつ。壁にフロスが貼ってある!
他の部屋には無くて、入った瞬間に「この部屋だけだ」と気づいたけれど、ガイドさんの説明を聞くと、やはりこの部屋だけだそうです。
名建築で 絶品 中華ランチ
そして最後は東華菜館でのランチ! まいまい京都のオリジナルメニューで、名物の「卵の春巻き」が出るときと出ないときがあるそうです!
中華料理といっても北京、四川、上海、広東の4つの体系があり、日本でメジャーなのは四川料理と広東料理かな。
東華菜館は正統派の北京料理で、北京料理の味の特徴は塩ベースで他の中華料理と比べるとあっさりめ。辛いものが苦手な人でも食べやすくて味付けは日本人にはぴったりだと思う。
戦後に「東華菜館」として再出発したときからの味を楽しみにしていました。
- 前菜の盛り合わせ 写真では量が少ないようにみえるけど、4人が取り皿にとった後でした。じゅうぶんボリュームがあって残したくらい!
- 揚げ物2品 ここで出てきた卵の春巻き!タケノコなど野菜が薄皮の卵に包まれて揚げられていました。初めての味。しつこくなくておいしかった!
- 湯葉と野菜の葛掛け さっぱりめの塩味でおいしい。湯葉が入っているのも珍しい。湯葉って中国にもあるんだーと思ったけど、そもそも豆腐が中国から渡って来たものだから、湯葉を使うのも当たり前か。
- 水餃子 もちもちとした皮がおいしくて、かじりつくと中からスープが出てきて小籠包みたい。醤油をたらしていただいたけど、何もかけなくてもおいしい。
炒飯や麺が出てくるかと思ったけど出てこなかった。炭水化物ないのか、と一瞬残念に思ったけど、そうだ、中国では餃子は主食扱いで、ご飯と一緒に食べるのは日本独自の文化だったことを思い出した!
だったら餃子、もうちょっと出してよ。と思ったけど、小皿に取り分けられた料理は少なく見えるけど量は十分で、ところどころ残してしまったので、うん。分量としては十分でした。
デザートで杏仁豆腐もいただけたし、大満足。
コロナを考慮して、前菜以外は小皿で取り分けられて出てきたんだけど、コロナが終息したら、山盛りの卵の春巻きを写真に撮りにまた来るぞ!
東華菜館 デザインコレクション
最後に東華菜館の素敵なデザインや調度品をまとめました。どのデザインがお好き?
1時間ほどのゆっくりとした昼食時間を楽しみ、東華菜館とはお別れです。
最後の最後でまた素敵なデザインに心を持っていかれる。
2階から1階への階段も素敵じゃないかっ!
長年憧れていた東華菜館は、文献やネットの写真で見た時とは大違いで、外観、部屋の装飾、調度品に至るまでどれも歴史があるだけでなく、現代の感覚で見てもとてお素敵でした。
昼食時に同席となった参加者の皆さんも建築好きが多くて、ワタシが東京、さらに浜松、京都、大阪といろんなところから集まってきていて、他のテーブルには岡山から来られた方もいたらしい。「ここも素敵だよ」という情報交換できました!
その後、意気投合したお二人に誘っていただき、お茶をしたのですが、これまた素敵なところに案内してもらうなどのご縁も生まれました。趣味友も見つかり、企画・催行していただいたまいまい京都のスタッフの方、受け入れていただいた東華菜館の皆様、本当にありがとうございました。楽しかったです!
また東京から参加します!
<東華菜館編 終わり>
住所:京都市下京区四条大橋西詰
Tel:075-221-1147
営業時間:11:30~21:30(ラストオーダー21:00) 定休日無し
アクセス:京阪本線 祇園四条駅 3番出口/阪急京都線河原町駅 1番B出口 どちらの出口からもすぐ。
※今回の館内見学とランチはまいまい京都のツアーで参加しました。通常の食事内容とは異なります。
山の上ホテル
①昭和の時代の懐かしいオムライス
②デラックス・ダブルルームでホテルライフを楽しむ
③名物螺旋階段は必見!そしてルームサービスで朝食を
東華菜館
①憧れのヴォーリズ建築で中華ランチ
②東華菜館の本領発揮!エキゾチックな部屋にため息
東華菜館に行くなら一緒に行きたい名店
東華菜館の見学会で意気投合したお二人に誘っていただき、フランソア喫茶室でお茶をすることに。
「京都の地元民が買い物ついでに立ち寄る喫茶店」として日常使いされているようで、他のテーブルの人たちも「これからフランソアに行こうか。」と話しているのが聴こえてきました。
フランソア喫茶室
東華菜館から歩いてすぐ。四条河原町駅前の手前の路地に入ったところにある喫茶店。大通りは何度も通っているのに、この路地の存在は知らなかった!
外観はアメリカの建築様式に近いように思えるけど独特なデザイン。明治学院大学の中にある宣教師の家や、雑司ヶ谷の旧宣教師館マッケーレブ邸がどちらもアメリカ人の家で、それに似ているっぽい?と思ったら、町屋を改築してイタリア人によって設計されたそうな!それは思いつかないかった!
真っ先に目に入ったのが2階のバルコニーにぶら下がっていたランプ。旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)にある「こんぺいとう」みたいだ!
旧朝香宮邸の建物紹介は今回が最後。姫宮の居住スペースと、ここまでくると意外な唯一の和テイストの「小食堂」です。お部屋の素…
あぁ。これはピアス化してもらいたいシリーズだ・・・かわいい・・・
フランソア喫茶室は2003年に喫茶室としては初めて国の登録有形文化財に指定されました。
店内はお客さんがいっぱいで、撮影しなかったのですが、豪華客船のホールをモチーフに内装をしたという言葉通り、海や帆船をモチーフにした装飾がいっぱい。それでいてポップではなくクラシックに仕上げられているのでとても落ち着ける空間でした。個人的には床の八芒星タイル(ここでも八芒星!)が気に入りました。
建築談義で盛り上がり、あっという間に1時間。ワタシにはこのあと別のミッションがあったので、再会を誓って別れました。
フランソアは喫茶室の隣には「フランソア洋菓子店」というケーキや珈琲豆販売のお店があり、こちらもフランソア喫茶室の運営だそうで、このあとホテルに1泊・・・ということであれば、テイクアウトしたかった。
とにもかくにも重要文化財でのお茶。貴重な機会でした!
住所:京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
Tel:075-351-4042
営業時間:10:00〜22:00 (LO. フード類21:00、ドリンク&ケーキ21:30)
定休日:無休(12/31~1/2は休業)
アクセス: 阪急電車河原町駅を下車して東口(出口1-B)を出る。西木屋町通りを南側へ50mほど行った右側
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