とっても凝っている劇場内装飾に注目!
装飾のひとつひとつをスタッフさんの解説をとともに見ていく。まずはこの舞台の上の「三越」マーク!


「三越」マークの両サイドには獅子のようなライオンのようなエンブレムがありました。劇場内にはこのような動物のモチーフがあちこちにあります。
2枚目の写真のステンドグラスは、下から見ていると気づかなかったけど実は三層構造になっているそうです。さすがにそこまではわからなかった!すごい凝りようだな。
5枚目の写真には天井から突起がぶらさがっているけれどこれがスプリンクラーとのこと。まだ1度も使われたことがないそうです。
7枚目の天井の写真。この色が一番肉眼に近いかな。これ何色っていうんだろう。煤けた天井のような色だけど、蝋燭を使っていたわけではないし。案内をしてくれた方に聞いたら、天井の塗りなおしなど改修は行われていないと考えられているそうです。演目を邪魔しない落ち着いた良い色あいです。
そして最後はこの劇場の建築構造のすごさを表すこの床の穴!

通気口だろうなと思っていたけど、コンクリートビルの中に通気口?横の壁にも穴があるよな。と思っていたら、エアコン設備に関わる穴でした!

舞台の横の壁の上にある半円の穴とその下の円形の穴。デザインがはめ込まれているけれど、この上部の通気口から空気を送り、床にある丸い穴から汚れた空気を排出するそうです。劇場にエアコンが設置されたのは世界初とのこと。残しておくべき建築というのが納得です。これは当時に設計した人、すごいな。
とまぁ、舞台に上がり、2階も見せてもらい、ひとつひとつの装飾についても解説いただいて、建築物オタク大満足な三越劇場見学会。1時間程度でしたがとても充実した「夢の空間」探検でした。
中央ホール
見学会を終え、日本橋三越本店名物の中央ホールを見に行くために1階へ。地下鉄で来てそのまま目的階まで上がるとここを通らないこともある。それはものすごくもったいない!

佐藤玄々作「天女像 まごころ」
三越創立50周年を記念して作られたこの像は製作期間はなんと10年!いや、むしろ10年で作れたのか!?と驚くほど彫刻が細かい。
除幕式では挨拶が武者小路実篤、参列者には吉田茂もいたことが当時の映像にも残っています。
この中央ホールは1階から5階にかけて吹き抜けとなっていますが、それぞれのフロアから眺めて楽しめるようになっている。

吹き抜けになっている壁の周りと天井の装飾だけでもすごいのに、さらに巨大像。カメラからファインダーをのぞくと情報量が多すぎてクラクラするよ。
ちょうど像の裏の2階部分にパイプオルガンが設置され、演奏が楽しめるようになっています。
エントランス
最後はやっぱりライオンの撮影だよね。と正面玄関からでようとしたところで上を見上げると、ここだけは古い感じだった!

白漆喰に金の装飾。うん。三越といえばこの配色。

ロンドンのトラファルガー広場のライオン像がモデルとなっている三越ライオン像。ロンドンに行った時に見た時はその大きさに驚いた。![]()
ちなみにこの三越ライオン像は、誰にも見られずに背中にあがると幸運が訪れると「幸運のライオン」と呼ばれているそうな。
トラファルガー広場のライオン像は人がふつうに載っていたっけ。酔っぱらっていたとしても、三越ライオンに乗る勇気はない。![]()
外に出て改めて日本橋三越本店の建物を観察。この左端の6~7階が三越劇場です。

建物は改修されているものの、構造体そのものは大正時代に作られた当時のままだそうです。重要文化財に認定されたときの評価ポイントが建築構造で、鉄骨造でレンガカーテンウォール式という工法を使っていたという。(「新美の巨人たち 日本橋三越本店」より)
西洋の組積造(レンガ造り)は、地震が多い日本には合わないということで、鉄骨造を採用したとのこと。レンガ造りのものは関東大震災で倒壊した建物が多く、その読みは当たっていたわけです。
昨年の「夏休み 東京を楽しむ」で訪れた法務省赤レンガ棟は赤レンガだけでなく、レンガと煉瓦の間に金具を組み込み、レンガが崩れないようにという耐震構造を施したので関東大震災では残ることができましたが、そのくらい手を入れていないとダメだといういこと。
[caption id="attachment_6619" align="aligncenter" width="720"] 法務省 旧本館[/caption] 今年の夏休みは、いかがお過ごしでしたか? コロナで東京を出ることを自粛[…]
さらに日本初のエスカレーター、日本初の全館スプリンクラー設置ということで、当時の最先端の技術を取り入れていたということも評価ポイントでした。

道を挟んだ向かいに三井本館があります。これまたデコり具合が素敵。この間の道からはかつて富士山が見えて、浮世絵や絵画のモチーフとして江戸時代には良く描かれました。ということで最後にここを撮影して本日のプチ旅は終了。
三越劇場ではこれからも見学会を予定していて、2021年9月~11月にかけては落語をテーマとした見学会が開かれます。なんと、舞台上の高座にあがれるそうです!
落語好きならたまらんね。
ぜひ、三越劇場のホームページをチェックしてみてください!
三越劇場見学会、とっても楽しかったです。特に舞台好きにはおすすめですよ!
日本橋三越本店
- 竣工:昭和2年(1927)年
- 設計者:横川民輔 横河工務所(現、横河建築設計事務所)
- 住所:東京都中央区日本橋室町1丁目4-1
- アクセス:銀座線・半蔵門線 「三越前」駅より徒歩1分。三越前駅から駅直結で百貨店内に入れます。
- 1
- 2








